「地方公共団体における無線LAN環境構築プロジェクト」

「地方公共団体における無線LAN環境構築プロジェクト」

無線LAN環境を整備する中で発生したエラーをひとつひとつ丁寧に解消したことに加え、拠点内のどの場所からつないでもユーザー単位でIPアドレスを固定できる仕組みを構築いたしました。

プロジェクト概要

  • 業種           : 官公庁・行政
  • 対象領域         : IT部門
  • ソリューション      : サーバー・ネットワーク構築
  • 活用したプロダクト  : シスコシステムズの無線LAN関連製品
  • 実施期間         : 1年以上 2020年~(2023.9現在)
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課 題

 

LANケーブルが配線されている場所でしかPCでの業務を行うことができず、業務効率の悪い状況にありました。また、会社内のフロアレイアウト変更のたびに有線LAN工事が必要で、大変なコストを要していました。

 

解 決 策

無線LANでどのフロアのどの場所からつないでも、ユーザー単位でIPアドレスを固定できるように実装しました。

効 果

 

席・会議室移動などによるIPアドレスの変更がなくなったことにより、セキュリティ上の問題の発生も抑止。どこから接続しても同じIPアドレスで入れるというのは、お客様にとって大きな利点となりました。

 

 

Interview (1)

 

地方公共団体における無線LAN環境構築プロジェクトを行ったM氏に詳しいお話を伺いました。

 

- TOPICS -

 > プロジェクトの背景

 > プロジェクトのポイント

 > プロジェクトの効果

 


プロジェクトの背景


有線LANから無線LANでコスト削減&業務効率UP

 

今回のプロジェクトはどのようなプロジェクトだったのでしょうか?

プロジェクトは2020年12月に開始しました。無線環境が全くない拠点に対し、無線LAN機器を設置するプロジェクトです。他案件で大手通信建設業様との繋がりがあったこと、今回導入するシスコシステムズの無線LAN関連製品の導入実績が非常に高かったことから、ICにお声がけいただきました。

 

無線LANに切り替えを行わなければなかった背景はあるのでしょうか?

今回ご依頼を頂いた地方公共団体では、LANケーブルが配線されている場所でしかPCでの業務を行うことができず、業務効率の悪い状況にありました。加えて、スマホやタブレットを仕事で利用できず、ペーパーレス化も進みません。また、会社内のフロアレイアウト変更のたびに有線LAN工事が必要で、大変なコストを要していました。

 

プロジェクトはどのように進んでいったのでしょうか?

プロジェクトは以下のように進みました。

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※上記を時間内に繰り返し実施している
※要件定義・基本設計・機器設定は顧客側が行っているため、実装をメインに依頼されている

 

基本設計のベースは、既に大手通信建設業様で進めていただいておりましたが、その打ち合わせの段階から参加。内容を十分に把握し、詳細設計につなげる対応を行いました。

 

 

プロジェクトのポイント

 

障害発生時の迅速で柔軟な対応

 

構築時に気を付けたポイントはありますか?

全フェーズ中、最も難航したのは検証フェーズです。構築当時、シスコシステムズの無線LAN関連製品のラインナップや製品の仕様が大きく変更したタイミングでした。そのため、アクセスポイントを一元管理しているコントローラー型の無線LANのファームウェアのエラーが非常に多く、基本設計通りに動かないということが多発しました。

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どのように対策していったのでしょうか?

中でも苦労したことは、1号機・2号機のコントローラーとネットワーク機器のスイッチを繋ぐケーブルの障害が発生した時です。通常、1号機のケーブルが抜けると2号機に切り替わるように設定されていますが、その切り替えがうまく作動しませんでした。検証した結果、ファームウェア側の不具合があったとわかったため、バージョンアップを行いましたが、他の不具合もいくつか発生しており、何が一番安定するバージョンなのかベンダーと調整しなければなりませんでした。ひとつひとつバージョンを試し、エラーが出ないかを確認していく作業は、非常に地道で大変な作業でした。作業の際、販売会社のサポート窓口と密に連携し、検証を細かに行いながら、問題を解消していきました。不具合を申告いただく度に、調査を行う所から迅速で柔軟に対応した結果、困っているところを吸い上げて対応できた点をお客様から非常に高い評価をいただきました。



プロジェクトの効果

 

豊富なノウハウと柔軟性で、プロジェクトを支える

 

お客様にとって、どのような効果があったのでしょうか?

今回の構築では、無線でどのフロアのどの場所からつないでも、ユーザー単位でIPアドレスを固定できるように実装しました。例えば、所属によってVLAN IDが決まっていると、席・会議室移動などでIPアドレスが変わってしまうことがあります。そうすると、接続できるネットワーク範囲が変わることでセキュリティ上の問題も発生してしまいます。どこから接続しても同じIPアドレスで入れるというのは、お客様にとって大きな利点となりました。

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最後に、今後について教えてください。

一般的に、構築検証の部分で大きく躓いてしまう原因として、ノウハウがないことがあります。今回、設計通りにいかない時でも柔軟に対応できたのは、ICのノウハウがあってこそです。依頼されたお客様の他案件と比べても、このプロジェクトは遅延がなく計画通りに進んでいたため、高い評価をいただきました。無線LAN機器は現在180台ほど導入が完了し、今後更に100台増やすことになっています。豊富なノウハウと柔軟性を兼ね備え、お客様に寄り添いながら、今後もICはプロジェクトを支えて参ります。

 

 


今回インタビューしたM氏について

学生時代からITに興味を持ち、当初は開発(プログラミング等)に関心があったというM氏。
通っていた情報系学校の授業でネットワークを学んだ際に、仕事でシステムやネットワークの構築に携われる仕事につけたらやりがいがありそうだなと感じ、ICに入社しました。
入社して約8年間は、派遣や請負の形でインフラ構築案件に携わり、SEの技術やスキルを習得。現在は本社のインフラ一括部門で、直接エンドユーザー様の案件などを対応しています。

 

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※記載されている会社名、製品名およびサービス名は、各社の登録商標または商標です。

 

 

 

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