
バックオフィスとは?業務内容やよくある課題、効率化の方法を解説
企業の活動を表から支える営業やカスタマーサポートに対し、裏側で会社を支える存在が「バックオフィス」です。
経理や人事、総務など、直接的に売上を生み出さない業務でありながら、企業の運営には欠かせない重要な役割を担っています。
しかしその一方で、属人化やアナログ管理といった課題も多く、業務の効率化が求められる分野でもあります。
この記事では、バックオフィスの基本から職種別の業務内容、課題、解決策、さらには効率化に向けた具体的なソリューションまで、網羅的に解説します。
目次
- 1. バックオフィスとは?
- 2. バックオフィスの重要性
- 3. バックオフィスの対義語はフロントオフィス
- 4. バックオフィスと一般事務の違い
- 5. バックオフィスの主な職種と業務
- 6. 総務
- 7. 経理
- 8. 財務
- 9. 人事・労務
- 10. 法務
- 11. その他一般事務
- 12. バックオフィスにおけるよくある課題
- 13. 業務が属人化しやすい
- 14. アナログ管理が続いている
- 15. 人材の配置が難しい
- 16. バックオフィスの課題解決方法
- 17. ペーパーレス化で業務効率化する
- 18. RPAやAIを活用し自動化する
- 19. クラウド型システムで書類管理負担を軽減する
- 20. バックオフィスの効率化に必要なソリューション
- 21. 社内の情報共有をスムーズにする情報系システム
- 22. 業務の中核を支える基幹系システム
- 23. 専門的な業務を外部に委託するアウトソーシング
- 24. 承認フローを効率化するワークフローシステム
- 25. バックオフィスの効率化ならICにお任せください
- 26. 要件定義から運用まで伴走いたします
- 27. コンサルティングから開発/構築まで一貫して行います
- 28. まとめ
バックオフィスとは?
バックオフィスとは、企業活動を裏側から支える業務全般を指します。営業や販売、カスタマー対応などの表立った業務とは異なり、経理、人事、総務、法務、情報システムなど、会社の運営を支えるための管理部門が主な領域です。顧客と直接やり取りすることは少ないものの、企業の基盤を整え、円滑な事業運営を可能にするうえで欠かせない存在です。
企業が持続的に成長していくためには、売上をつくるフロント部門だけでなく、リスク管理や社員サポート、制度整備といったバックオフィスの整備も重要です。近年では、デジタルツールの導入によって業務効率化が進み、バックオフィスの役割がますます注目されています。
バックオフィスの重要性
バックオフィスは、企業全体の土台を支える役割を果たしています。たとえば、正確な経理処理があってこそ、経営者は事業の収益性や資金繰りを正しく把握できます。人事・労務部門が整っていれば、従業員の働きやすさが向上し、離職率の低下やモチベーションアップにもつながるでしょう。
また、法務や情報システムの整備によって、外部からのリスクを回避し、社内の情報管理体制を強化できます。このように、バックオフィスは直接売上を生まない部門でありながら、企業の信頼性や持続可能性に大きく関わる存在です。
バックオフィスの対義語はフロントオフィス
バックオフィスの対義語にあたるのが「フロントオフィス」です。フロントオフィスは、顧客と直接関わる営業や接客、カスタマーサポートなどを担う部門のことを指します。一般的に、売上に直結する業務を行う部門として重視されることが多く、外部との接点を持つのが特徴です。
一方、バックオフィスはそうしたフロント部門を内部から支える役割に徹しています。たとえば営業活動を支援するために契約書を整備したり、業績管理のためにデータをまとめたりといった業務が該当します。どちらが欠けても企業活動は成立しないため、両者の連携が重要です。
バックオフィスと一般事務の違い
「バックオフィス」と「一般事務」は、混同されがちな言葉ですが、その役割には違いがあります。一般事務は、書類作成やデータ入力、電話対応といった定型業務が中心で、特定のスキルや専門知識を必要としないケースも多いです。
一方、バックオフィス業務は、経理や人事、法務などの専門性を持つ部門で構成され、制度運用や法令対応、業務改善など、より高度で戦略的な業務を含むのが特徴です。つまり、一般事務が個別のタスクを担うのに対し、バックオフィスは組織全体の運営基盤を整える役割を担っているといえます。
バックオフィスの主な職種と業務
バックオフィスにはさまざまな職種が含まれており、それぞれが異なる角度から企業の運営を支えています。ここでは代表的な職種について、その業務内容を紹介します。
総務
総務は、会社全体の運営をサポートする「何でも屋」のような存在です。備品の管理や社内設備の整備、社内イベントの企画、文書管理、来客対応など、その業務範囲は多岐にわたります。会社全体を見渡し、部署間の橋渡しを担うことも多く、社員が働きやすい環境を整えることが重要な役割です。
経理
経理は、会社のお金の流れを記録・管理する業務を担当します。具体的には、仕訳入力、請求書の発行、支払処理、入出金管理、帳簿作成、決算対応などが含まれます。正確な経理処理は、経営判断の根拠になる財務データを生み出すため、企業活動の透明性と信頼性を保つためにも欠かせません。
財務
財務は、経理と混同されやすい職種ですが、より戦略的に資金の調達・運用を行うのが主な役割です。たとえば、資金繰りの計画、銀行との交渉、予算の策定、投資計画の立案など、企業全体の資金戦略を担います。財務の適切なマネジメントが、企業の成長や経営の安定性を左右するといっても過言ではありません。
人事・労務
人事・労務は、社員の採用から退職までのライフサイクルを管理する部門です。採用活動、給与計算、勤怠管理、社会保険手続き、就業規則の整備、評価制度の運用などが主な業務となります。人材は企業の最も重要な資産であり、働きやすい環境づくりや人材育成を通じて、企業の競争力を高める役割を担っています。
法務
法務は、企業活動におけるリスクを回避し、法令順守を確保するための業務を担当します。契約書の作成・チェック、トラブル対応、社内規程の整備、法改正への対応など、企業が安全に事業を運営するために欠かせない部門です。特に取引先との契約や新規事業の立ち上げ時など、法的リスクの確認と対応が求められます。
その他一般事務
その他にも、部署を横断して業務をサポートする一般事務もバックオフィスに含まれます。電話や来客対応、資料作成、データ入力、ファイリングなど、日常的な業務を円滑に進めるための基盤を整える役割です。ルーチンワークが中心ですが、正確さや効率の良さが求められるポジションでもあります。
バックオフィスにおけるよくある課題
バックオフィスは企業運営の基盤である一方、業務の特性からさまざまな課題を抱えやすい分野でもあります。ここでは、代表的な課題を3つ取り上げ、それぞれの問題点を解説します。
業務が属人化しやすい
バックオフィス業務は細かく専門的な作業が多く、長年同じ担当者が対応しているケースも少なくありません。その結果、業務の進め方やノウハウが個人に依存しやすくなり、いざ異動や退職となった際に業務が引き継げず、現場が混乱するリスクが生じます。属人化が進むと業務の全体像も見えにくくなり、ミスや効率低下の温床になるため、早めの対策が必要です。
アナログ管理が続いている
紙の書類や手書きの帳票、表計算ソフトなどによるアナログ管理が根強く残っている企業も多く見受けられます。こうした手法は手間がかかるうえに、データの集計や共有に時間がかかり、業務効率を著しく下げてしまいます。また、情報の検索性や保存性にも課題があり、ミスや情報漏えいのリスクを高める原因にもなります。デジタル化の遅れは、競争力の低下にもつながりかねません。
人材の配置が難しい
バックオフィス業務は、専門知識が求められる反面、直接的な利益につながりにくいため、リソースの確保が後回しになりがちです。人員が少ない中で複数の業務を兼任しているケースもあり、1人あたりの負担が大きくなってしまうことも少なくありません。加えて、慢性的な人手不足や属人化の問題も重なり、必要なタイミングでの人材確保や適切な配置が難しいという課題も浮き彫りになっています。
バックオフィスの課題解決方法
前述のように、バックオフィスには属人化やアナログ管理、人材不足といった課題が多く存在します。こうした課題に対処するためには、デジタル技術の活用と業務の見直しが欠かせません。ここでは、実際に効果が期待できる3つの解決策を紹介します。
ペーパーレス化で業務効率化する
紙ベースの書類管理をデジタルに切り替えることで、業務のスピードと正確性が大きく向上します。たとえば、請求書や契約書、稟議書などをPDFや電子申請で処理することで、物理的な保管スペースの削減や、検索・共有の手間を省くことができます。また、情報の一元管理が可能になるため、確認ミスや二重入力といった人為的ミスも抑えられます。ペーパーレス化は、業務の効率化だけでなく、働き方改革やテレワークの推進にも貢献します。
RPAやAIを活用し自動化する
定型的で繰り返しの多い業務には、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAIツールの導入が有効です。たとえば、請求書の発行や勤怠データの集計、経費精算のチェックなどを自動化することで、人手による作業時間を大幅に削減できます。これにより、担当者はより付加価値の高い業務に集中でき、全体としての生産性が向上します。導入初期には設計やルール設定が必要ですが、長期的には人為的ミスの削減やコスト削減にもつながります。
クラウド型システムで書類管理負担を軽減する
クラウド型の業務支援ツールを活用することで、社内外問わずいつでもどこからでもアクセスできる柔軟な環境が整います。たとえば、経費精算システムや労務管理システム、契約書管理システムなどをクラウド化することで、複数の拠点や在宅勤務者との連携もスムーズになります。データの共有や更新がリアルタイムで行えるため、情報の行き違いを防ぎ、管理の透明性も向上します。また、クラウドサービスはアップデートやセキュリティ対策が自動で行われるものも多く、社内のIT負担も軽減されます。
バックオフィスの効率化に必要なソリューション
バックオフィス業務の効率化を図るには、業務ごとの課題を見極めたうえで、適切なソリューションを導入することが重要です。ここでは、業務改善に役立つ代表的な4つの手段を紹介します。
社内の情報共有をスムーズにする情報系システム
部門間の連携を円滑にするためには、情報系システムの活用が有効です。たとえば、グループウェアや社内チャット、ポータルサイトなどを導入すれば、社内のお知らせや業務進捗、スケジュールなどの情報を一元管理できます。情報の伝達ミスや確認漏れが減ることで、チーム全体の意思決定や対応スピードも向上します。リモートワークにも対応しやすくなるため、柔軟な働き方の実現にも貢献します。
業務の中核を支える基幹系システム
人事、会計、在庫管理などの業務を統合的に管理できる基幹系システム(ERP)は、バックオフィス効率化の柱となる存在です。複数の業務を一つのプラットフォーム上で処理できるため、データの整合性が保たれ、重複作業や入力ミスを減らすことができます。部門ごとに分断されがちな情報をつなぐことで、全社的な視点での管理・分析が可能となり、経営判断の質も高まります。
専門的な業務を外部に委託するアウトソーシング
高い専門性が求められる業務や、社内リソースだけでは対応が難しい業務については、アウトソーシングの活用も有効な選択肢です。たとえば、給与計算、社会保険の手続き、法務チェック、ITインフラの運用などを外部に委託することで、社内の人的負担を軽減できます。外部パートナーの知見を活かすことで、業務の質を保ちながら効率化を実現できる点もメリットです。
承認フローを効率化するワークフローシステム
稟議書や経費申請など、承認フローを必要とする業務は、手書きやメールベースで行うと時間と手間がかかります。そこで、ワークフローシステムを導入すれば、申請から承認までのプロセスをオンライン上で一元管理でき、スピーディーな処理が可能になります。承認履歴やステータスも可視化できるため、確認の手間が減り、業務の停滞を防ぐことができます。管理部門にとっても進捗状況を把握しやすくなるため、全体の業務改善につながります。
バックオフィスの効率化ならICにお任せください
バックオフィスの業務を見直し、効率化を図ることは、企業の持続的な成長や働きやすい環境づくりに直結します。しかし、何から手をつければ良いのかわからない、既存のシステムとの連携に不安があるという声も少なくありません。そうしたお悩みがある企業様には、ITソリューションに強みを持つ株式会社ICにご相談ください。
要件定義から運用まで伴走いたします
ICでは、ただシステムを導入するだけでなく、お客様ごとに異なる業務フローや課題を丁寧にヒアリングしたうえで、最適な改善プランを設計します。要件定義・設計・開発・導入・運用サポートまで、一貫して寄り添う体制を整えており、現場にしっかりフィットするソリューションの実現を重視しています。導入後も柔軟な保守対応と継続的な改善提案を通じて、企業の成長を支え続けます。
コンサルティングから開発/構築まで一貫して行います
ICの強みは、業務課題の整理からIT導入の実行までをワンストップで対応できる点にあります。バックオフィスの業務改善やDX化に向けたコンサルティングはもちろん、業務システムやワークフローの開発・構築、クラウド環境の整備まで一貫して行うため、外注先とのやり取りに煩雑さを感じることなく、安心してお任せいただけます。実績あるエンジニアが常駐型・請負型で柔軟に対応し、企業の課題解決を着実にサポートいたします。
まとめ
バックオフィスは、企業が安定して成長するための基盤を整える大切な存在です。総務・経理・人事・法務といった職種が連携し、日々の運営を支えています。
しかし、属人化や人手不足、アナログ業務の多さといった課題を放置しておくと、業務の停滞やリスクの増加にもつながりかねません。
だからこそ、ペーパーレス化やRPAの導入、クラウド活用など、効率化の取り組みが重要になります。
もし「どこから手を付けるべきかわからない」とお悩みであれば、要件定義から開発・運用まで一貫して支援できる株式会社ICにご相談ください。企業ごとの状況に応じた最適な改善策をご提案し、バックオフィス業務の変革を力強くサポートいたします。
前の記事

DXで働き方改革はできる?事例や成功事例を解説