導入事例・技術者インタビュー|システム開発のIC

証券業を支えるシステム開発の最前線|システム開発のIC

作成者: Admin|Jun 13, 2025 12:00:00 AM

証券業界における多様な業務を支えるシステム開発プロジェクトにおいて、ICは技術支援を実施しました。
老朽化したシステムの刷新に加え、業務効率化や利便性向上を目的とした機能拡張も求められる中、RPAやEUCといった自動化領域を含む複数プロジェクトに参画。
技術選定から運用提案、移行計画、セキュリティ設計まで幅広く対応し、関係各所と連携を図りながらプロジェクトの中核を担いました。

この記事に含まれる内容
  1. #技術者インタビュー
  2. #システム開発
  3. #RPA

    #業務自動化

課 題

複雑化・多様化するシステム開発において、迅速かつ質の高い対応が求められていた。

解 決 策

技術選定から運用提案まで一貫対応し、プロジェクト横断で連携しながら柔軟に開発を推進。

効 果

作業工数削減と同時に業務改善が進み、より効率的かつ価値の高い業務プロセスが実現。

ICでは、社内および社外向けの多岐にわたるシステム開発・運用を担っており、証券取引所のシステム開発にも携わっています。今回は、これらのプロジェクトに深く関わる技術者の方々に、その取り組みについてお話を伺いました。

- TOPICS -

 > プロジェクトの背景 「過去の実績を評価いただき、複数プロジェクトに参画」

 プロジェクトのポイント「様々な垣根を越えたプロジェクト進行で、スムーズで質の高い開発を」

 プロジェクトの効果「業務改善が伴った自動化で、お客様の作業工数削減のみに留まらないより良い業務プロセスが実現」


プロジェクトの背景

過去の実績を評価いただき、複数プロジェクトに参画発

プロジェクト概要

​​現在、ICでは以下5つのプロジェクトに携わっています。

 

  • 株式の銘柄を管理するシステム:2019年〜
  • RPA(Robotic Process Automation):2021年〜
  • EUC(End User Computing):2022年〜
  • 株の売買について審査するシステム:2023年〜
  • 上場企業や株についての情報の英訳を提供するシステム:2025年〜

・株式の銘柄を管理するシステム

もともとこのシステムには他の会社が開発に携わっており、ICは2019年からメンバーとして参画しました。そこでICの仕事ぶりを評価いただき、他のプロジェクトにも協力させていただくようになりました。

・RPA(Robotic Process Automation)

RPA(Robotic Process Automation)プロジェクトは2018年に開始され、ICは3年後の2021年から参画しました。当初、RPAツールとしてUiPathが選定されていましたが、UiPathのライセンス料高騰などもあり、Power Automateの平行利用および移行を進めることになりました。RPAで重要なのは、ただ単に自動化するだけではなく、システム開発の視点からのアプローチです。業務の自動化にのみ重点を置きがちですが、そこからどのように業務改善ができるのか?という先のことまで検討・提案できるのが、長年システム開発をしてきたICの強みとなります。

・EUC(End User Computing)

EUC(End User Computing)プロジェクトは、RPAと同様に各部署からのシステム作成依頼に対応するもので、ICは2022年から参画しています。細かな要望に、素早く臨機応変に対応することが求められます。

 ・株の売買について審査するシステム

株の売買について審査するシステムは、元々存在したプロジェクトですが、「もっと良くしよう」という考えのもと、新しい技術を使って進めることが決定しました。ICは技術およびプロダクトの選定から協力し、プロジェクトを進めています。新しい技術の導入には多くの障壁がありますが、常にアンテナを張り、最新の技術取得を行なっているICのエンジニアが率先して業務を行っています。

上場企業や株についての情報の英訳を提供するシステム

上場企業や株についての情報の英訳を提供するシステムに関するプロジェクトは、2025年4月から参画している新しいチャレンジです。

証券取引所と聞くと堅いイメージを持つ方も多いかと思いますが、市場の早い動きにいち早く対応するため、お客様は常に最新の情報やプロダクトを求めていらっしゃいます。お客様側のその姿勢に対応するため、私たちも常に素早いレスポンスと行動を心がけ、最適な提案と柔軟な対応を行なっています。

プロジェクトのポイント

様々な垣根を越えたプロジェクト進行で、スムーズで質の高い開発を

プロジェクトのために、全てに携わる

技術選定はお客様側で決まっていることも多いですが、売株の売買を審査するシステムのように、IC側が技術選定に協力することもあります。
また、RPAにおいてのUiPathからPower Automateへの移行検討のように、ツールの特性やコスト、技術的な背景を考慮した提案や検証も行っています。
プロジェクトを進める上での大きなポイントは、単に「業務を自動化しましょう」だけでなく、「自動化をして業務自体を改善しましょう」という提案を行っている点です。今まで使われていたツールをシステム開発の視点から見直し、業務の進め方自体も自動化しやすいように変更する提案を合わせて行うなど、管理面も意識して進めています。

プロジェクトの垣根を越えた連携で、スムーズな開発と進行を実現

通常は、プロジェクトごとの縦割りになりがちですが、ICが同社の異なる5つのプロジェクトに関わることで、他のプロジェクトのメンバーに相談したり、システムの使い方について教え合ったりするなど相互フォローが可能で、プロジェクトを横断して相談できるフットワークの軽い体制が確立されています。これはICが複数のプロジェクトに参加しているからこそ出来ることです。お客様側も、ICという窓口を通して様々なプロジェクトの情報連携がスムーズに行えるというメリットを感じていただいております。

お客様は新しいことに大変前向きであり、我々も常に新しいチャレンジをさせてもらえる環境に感謝しています。

プロジェクトの効果

業務改善が伴った自動化で、お客様の作業工数削減のみに留まらないより良い業務プロセスが実現

工数削減から生まれる業務プロセスの改善

プロジェクトの進行により、具体的な作業工数の削減が実現しています。

RPAプロジェクトでは、現在120〜130個の自動化ツールが稼働していますが、それぞれのツールがどれくらいの時間削減に繋がったかも管理しています。30分かかっていた作業が0分になったり、5分で済むようになったりといった具体的な数字として効果が見えています。

業務改善を伴う自動化によって、単なる効率化だけでなく、より良い業務プロセス実現を進めています。お客様からは「ありがたい」という感謝の言葉を多く頂戴しており、自動化によって削減できた時間を別の作業に充てられることが最大のメリットだと感じていただいております。

現場にて、利用している方からのダイレクトな声を頂くことも多く、メンバーは大きなやりがいを感じています。また、関わるプロジェクトが増えることでICのメンバーが広く活躍するきっかけにもなりました。このプロジェクトに参画させていただいたことに大変感謝しております。

工数削減から生まれる業務プロセスの改善

今後は、関わるプロジェクト数やメンバーをさらに増やし、全体の業務をより広く担当し、プロジェクトにより貢献したいと考えています。現在はシステム開発を中心に取り組んでおりますが、今後は業務領域をさらに拡大し、お客様の業務改善をより一層支援してまいります。

 

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