導入事例・技術者インタビュー|システム開発のIC

技術者インタビュー「リプレイスでより利用しやすい販売管理システムに」|システム開発のIC

作成者: Admin|Jan 3, 2023 11:17:00 AM

大手建材メーカー様のお客様用販売管理システムでのリプレイスを行うプロジェクトを担当した、S氏にお話を伺いました。

 

チームでモノづくりがしたい

 中学がバスケット、高校がバレーボール、大学がフットサルと、ずっとチームスポーツが好きだったS氏。就職活動中、仕事でもチームでモノづくりがしたいという思いがあり、大勢の人と協力しながら進めるSEという仕事に魅力を感じたそうです。IC入社以降、プロジェクトでプログラミングや設計構築などの経験を積み、今回の販売管理システムのリプレイス作業を担当しました。

 

システムの保守切れで販売管理システムを新しく

 大手建材メーカー様のお客様(流通/代理店様など)が使用される販売管理システムのリプレイスプロジェクト。このシステムはスクラッチ(Magic)で構築、展開しており、代理店様が商品を販売する際に請求書を発行したり、売上管理を行うことに使用していました。

しかし、システムで使用していたMagicサービスの保守切れに伴い、システムをリプレースする必要があったため、ICにお声がけいただきました。

ープロジェクト概要は下記になります。

 

大規模開発プロジェクト

 プロジェクトは2018年から始まりました。大手建材メーカー様の、数百社以上のお客様が利用しているシステムであったため、IC以外のベンダー様も含む大規模なリプレイスプロジェクトでした。

 

仕様の追加でより使いやすいシステムへ

システムの要件を定める際、建材メーカー様から、原則現行踏襲で、一部新しい機能も細かに追加する形へとご希望をいただきました。そのために、まずはもともとあるシステムの仕様を把握し、これをOutsystemsで再現するために必要な機能を洗い出す必要がありました。
仕様の追加に関しては、請求書の発行方法を追加するといった細かな内容が主で、より使いやすいシステムへとカスタマイズを行うことができるようになるというものでした。
各機能実装は問題なく進んでいきましたが、本プロジェクトではバグやエラーの少なさを重要視されていました。

理由は大手建材メーカー様自身で使うものではなく、そのお客様にご利用いただいているからです。入れ替え作業を実施した後エラーが多発してしまっては、サービスや契約自体にヒビを入れかねません。そのため、テスト環境の構築と検証には特に力を入れて作業しました。

 

エラーが出ない仕組みの構築

開発環境でのテストではチェックを徹底して行いました。エラーが発生しない状態へ構築を行った後は、既存システムからの移行作業を行います。
Outsystemsを活用されるのが大手建材メーカー様の社内で初ということもあり、既存システムからの移行バッチ処理システムに関しても0からの構築が必要でした。扱うデータ量も非常に多かったため、バッチ処理中にタイムアウトの制約を超えてしまうケースが多発することが見込まれていましたが、エラーがでない仕組みの構築に最大限配慮を行い、移行作業を実施しました。

 

無事システムの入れ替えが完了

 結果、大きな問題が発生することなく移行は完了しました。さらに、エラーの非常に少ないシステムとしてお客様からもとても喜んでいただくことができました。
2020年にシステムリリースが無事完了した後も、お客様先に訪問し、別ベンダー様の入れ替えの作業を実施する必要がありました。
その間、利用者様から出た不具合対応もICで取り持って対応させていただきました。事前の検証のおかげか、大きなエラーもなく、その後2年間かけて無事全利用者様への入れ替えが完了しました。

 

ITパートナーとして守っていくもの

 高い品質を評価いただき、現在は大手建材メーカー様の情シス部門に常駐し、本システムの保守運用を担当しています。
本システムを評価いただき、別の業務システム(商品システム)に関しても同様にOutsystem化するという動きも走り始めており、本システムとの連携も含めて、各所と調整や対応にお手伝いさせていただいています。
お客様のシステムで最も守るべきことは何かを正しく把握し、それを叶えるために全力でサポートしていくということが、ITパートナーとして守っていくべき品質なのだと私たちは考えています。

 

 



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