導入事例・技術者インタビュー|システム開発のIC

技術者インタビュー「新しい技術で 未来を創る人に」|システム開発のIC

作成者: Admin|Dec 31, 2022 10:09:00 AM

昨今、インフラのクラウド化が主流になり、クラウド構築やシンクライアント基盤の増設などの需要が高まっています。若手ながらも自ら知識をキャッチア ップする姿勢で、プロジェクト推進に取り組むIC入社5年目のK氏に話を伺いました。

 

好奇心ドリブンで、技術者への道に

 大学では情報系の学科で、主にC+言語での開発であったり、卒業研究ではRaspberry Pi(ラズベリーパイ)を用いた信号機の色認識システムの研究などをしていました。情報系を専攻した理由としては、日々ルーティンをこなすのではなく、新しいことにチャレンジ出来る方が良いなと思い、技術に触れられるSEという職種が魅力的に感じたからです。
 ICへの就職は、ITソリューションの業績が高く優良企業で働きやすい環境であることと、さらに、会社がアットホームな雰囲気だったという点が決め手で入社しました。

成長の軌跡

常に新しい技術を。忙しいけれど貪欲に学びたい

 入社当初から、ICが依頼を受けている企業の現場に常駐しています。この現場では、基本的に銀行系の基盤サイトの構築を行ったり、FAT端末の設定などを行ったりという業務がメインになります。最初は、FAT端末の構築から携わり、シンクライアントの基盤サーバーの構築を担当しました。その後は、大手運送会社の大規模システムプロジェクトのクラウド認証基盤を作るために別現場に移動。プロジェクト完遂後は、同現場に戻り新しいプロジェクトに従事しています。

 1年目、スクリプトを触ったことがない状況のなか、100〜200個のスクリプトを大量に修正するというタスクがあり、個人的にWebで調べて「仕組みはどうやったらいいのか、構文がどうなのか」など、調べながら早急に進めるよう尽力していました。2〜3年目、スクリプトをコードで作ることも含めて担当することになりました。

 4〜5年目で自分自身が設計に携われるようになり、様々な業務を任せてもらえるようになりました。基本的に一人で基本設計から詳細設計を作成、それを構築するという、大まかに概要設計以外の全てのフェーズを担当しています。この業務はある程度経験を積んだ後に携わることのできる役割なので、自分が携われるようになったことは嬉しいことですし、新しい技術を学びながら自分で設計していくという過程はとても大変ですが、やりがいを感じています。

 数ヶ月前に担当した案件ですと、Microsoftが提供しているオンプレミスとクラウドを繋げるシステム AzureADConnectや基盤で使っている技術を調べ、学びながら進めていき、Azureへの移行・構築も半年程で完了しました。

僕の今

 現在の現場は、基本、銀行の方々が使う要望・要件に対応しています。例えば、銀行が増えるタイミングで、シンクライアントの増設に伴いサーバー構築の依頼があったり、銀行のアプリ・システムが増えるというときにプロジェクトが立ち上がり、ICがドメイン認証、メール、ファイルサーバ、等のオフィス基盤の導入経験が豊富な実績から、入らせてもらうことになりました。現場の課題としては、WindowsのOSやMicrosoftの製品のバージョンアップに伴い新規のエラーが出た際に、どう潰していくかというのが、課題としてよくあがります。
 現行のプロジェクトは、シンクライアント基盤の増設で、主にWindows Server 2016などを使っています。搭載されている役割と機能の、IIS・RDS関連・ADをインストールしてサーバーを構築しています。

現在担当しているプロジェクト概要は下記になります。

・作業期間:4月開始〜9月リリース。(5ヶ月間)
・作業人数:3名(パートナー企業1名+IC 2名)
・プロジェクトフロー:


乗り越えてきた、壁

 今回の案件は上司からのタスクをこなすのではなく、案件をほぼひとりで進めているため、手が回らないこともあり、初めての経験を積みながらやっているという点は苦労しているところかと思います。
 
 依頼からリリースまでの期間が約半年という案件が多く、短期間でいかに質の良いアウトプットを出せるかが求められますし、自分としても意識しているところです。担当するプロジェクトの技術については、上司はマスターしていますが、自分は基本的に知識がない状況下でプロジェクトがスタートします。現行の基本設計書からどういったシステムか概要を掴み、実際の設定値などを見ながらシステムの詳細をキャッチアップしてやっていきました。
 また、インフラのクラウドに関しては、無知の状態から2〜3週間程度の短期間で、基本設計・設計書をおこさないといけないというハードなスケジュール感だったので、技術を調べつつ、検証環境を作り、実際に動かしてどう動作するのかを自ら能動的に動くようにしました。そういった短期で良いアウトプットを出すための過程は困難でしたが、乗り越えられたからこそ、自分の成長につながってきたと感じています。

基本だけど、ホウレンソウは大切

 工夫した点は、過去に上司から指導を受けた資料作成方法の内容を意識しながら進めている点と、もうひとつは、上司は2案件を担当していて忙しいため、基本的ですが、報・連・相をしっかり行う点かと思います。課題や、スケジュールの進捗、大きいマイルストーンなどは、随時細かく相談や報告をするようにしています。

最善の提案を

 自ら提案した例でいうと、テストの方法の提案についてです。既存環境に増設するという案件で、本番稼働しているサーバーなどに関わるため、リスクなく進む作業方法への変更を考え、いかにリスクないテストの方法をとるか、既存環境の影響度についても提示した上で、リスク管理/リスクケアの方法を提案して進めるという方法をやってきました。

 これまで担当した案件の経験を活かしながら、相談事項は資料に落として内部に提案し、より良いやり方を模索しつつ、常に最善の方法はなにかを考えながら進めています。

見えないものだからこその喜び

 現在、このプロジェクトは遂行中ですが、シンクライアントは作ったものがすぐ現れることはなく、全部のシステムが噛み合ってはじめて動くというものなので、見えない分、テストなどでちゃんと動くことが確認できたときには、ひとつの嬉しい達成感が味わえます。


僕のこれから

クラウド主流の今。更に学び、様々なプロジェクトに関わりたい

 インフラの領域でいうと、クラウドシステムが主流になっているので、今後、より携わっていきたいと思っています。現在の現場における自分の立場・状況的にも、その必要性が高まっていると感じているので、積極的に学んでいきたいと思っています。

 また、体制として、上司に続きリソースを増やしたチーム構成をつくっていきたいという話もあるので、上司から案件の回し方なども学んでいきたいと思っています。
 現在ICは、Microsoftを扱うことが多く、Azureが多い状況ですが、AWSなどもシェアが多いのでその2大巨頭はしっかり身につけていきたいと思っています。

さらに高みを目指して

 インフラ面のクラウドシステムの他、個人的には学生時代にアプリをやっていたので、個人的に動いて技術を高めていけたらなと思っています。

 直近の目標は、現場で後輩メンバーを増やすために、自分の技術の質を高めつつ、案件を回せるようになることですが、最終的な目標としては、上司のように技術面だけでなくプロジェクトの管理・遂行を責任をもって一任させてもらえるプロジェクトリーダーになりたいと思っています。

 また社内の同年代でも、自分がまだ携わったことのないLinux等の技術に触れたり、既に案件回しを一人で担っている人もいるので刺激を受けています。自分も社内勉強会や自主学習をとおして、より成長していきたいです。

 ICは、「技術提供だけでなく、管理・パートナーさんとのやりとりにおいても抜かりなく進めるスキルもあってこそ、お客様の期待には応えられる!」といった考えがあり、ICならではの高いプロ意識を、自分も大切にしながらやっていきたいと思っています。

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